任意売却 金融円滑化法の終了について

こんちにわ、住宅ローン返済相談室長の
山下です。

民主党の組閣人事も終わり、国民新党
から選ばれた中塚一宏金融担当相は、
10月1日夜に、野田第3三次改造内閣
の 初の閣議後に金融庁での記者会見
を 行いました。

その中で、来年３月末に期限切れを 迎え
る中小企業金融円滑化法について 、再延
長することはないとの認識を示し たそう
です。

帝国データバンクによると、円滑化法を
利用して支払いの引き延ばしをした
企業 倒産（負債総額１千万円以上）
は９月に は36件あり、累計で484件
になったそう です。

また、今年だけみても円滑化法を利用後
の企業倒産は267件、負債総額で
2083億2,200万円になりました。

特に、今年7月から9月にかけての件数は
122件にのぼっており、前年比134.6％の
と大幅に増加しており、帝国データバン
クでは、「2012年後半に入り、件数の
増加傾向が顕著に現れている」と
のべてます。

事業改善が進まないまま事業継続不能
になるケースが、中小企業では多いと い
うことです。

個人の住宅ローンについても、円滑化 法
を利用して住宅ローンの引き延ばし はい
いけど、やはり支払いが滞ってしまっ た
というケースでの相談が最近多く
なり ました。

これを利用して自宅をキープできる人は
限られています。

一時的な収入減や出費の増大で、家計 が
苦しくなってしまった方などです。

そして、確実に改善が見込めることが
条件だと 思います。

一時しのぎは結局、企業と一緒で 先行き
立ち行かなくなってしまいます。

また、引き延ばしたからといって、
支払いが減るわけではありません。

それどころか、支払い期間を増やすと
当然金利がかさみますから、支払い
総額は増大します。

銀行の担当者から聞いた話では、
円滑化法で住宅ローンを引き延
ばした のはいいけど、年齢が50歳で、
延ばした 支払いが80歳で漸く
完済するとのことです。

その方は、お勤めされている方ならしく、
定年まで勤めても、残り20年は支払い
していかなければならないとなると 年金
だけでは当然賄いきれないそうです。

退職金をもらって残りを完済するか、
もしそうでなければ仕事を見つけ働
かなく では、いずれ家を手放さなくて
はならない ことになると思います。

個人の場合は、家計が改善できなけ ば、
いずれ支払い不能になってしまいます
ので注意が必要です。

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